こんにちは。婚活アドバイザーのサヤカです。
今日は、結婚適齢期のお子さんを持ちながら、「うちの子はどうしてうまくいかないんだろう」と胸を痛めていらっしゃる親御さんに向けて、少しだけ踏み込んだお話をさせてください。
こういった声を、親御さんから最初にお聞きすることがとても多いんです。
「あの子は条件は悪くないはずなのに」 「真面目だし、優しい子なのに」 「もう何年もアプリをやっているのに、ちっとも決まらない」
そして、たいていその次に、こんな言葉が続きます。
「やっぱり、本人のやる気が足りないんでしょうか」
今日私がお伝えしたいのは、その見方を、いったん横に置いてみませんか、ということなんです。
「がんばりが足りない」では説明できないこと
考えてみてください。お子さんの世代は、出会いの道具を、私たちの時代とは比べものにならないほど豊富に持っています。スマホを開けば、何百人、何千人という相手が画面に並んでいる。指を一回動かすだけで、新しい候補が次から次へと現れる。
それなのに、なぜ決まらないのでしょう。
ここに、「努力不足」という言葉では片づけられない、もっと大きな仕組みが隠れていると私は感じています。そしてこの仕組みを驚くほど鋭く言い当てた人がいます。イギリスの評論家、マーク・フィッシャーという人です。
フィッシャーは「資本主義リアリズム」という言葉で、現代を生きる私たちの息苦しさを描き出しました。彼の有名な言葉に、こんな一節があります。
資本主義の終わりより、世界の終わりを想像する方がたやすい
少し難しく聞こえるかもしれません。でも、お子さんの婚活に引き寄せると、ぞっとするほど腑に落ちるんです。
つまり、私たちはもう、「このやり方をやめる」という選択肢そのものを思い描けなくなっている、ということです。アプリの外に出会いがある、という想像のほうが、世界が終わる想像より難しくなってしまっている。お子さんはアプリに疲れきっているのに、それでもアプリを開く指は止まらない。やめる、という出口が見えないんです。
「楽しいはずなのに、ちっとも満たされない」
フィッシャーが指摘したことの中に、私がずっと忘れられない言葉があります。「抑うつ的快楽(抑うつ的ヘドニア)」というものです。 ふつう、気持ちが沈んでいるときは、何をしても楽しめなくなりますよね。でもフ ……